Web制作の入札・業務委託入門|個人でも官公庁サイトの仕事は取れる
最終更新:2026-07-24
自治体や官公庁のWebサイトは、数年ごとにリニューアルされます。その制作・改修は、入札や業務委託という形で外部に発注されていて、金額は数十万円から数百万円規模まで。「大手の制作会社しか取れないのでは」と思われがちですが、小規模なサイトや部分的な改修なら、個人や少人数のWeb制作者でも十分に狙えます。しかもクリエイティブ系の入札は、価格だけでなく提案内容で選ぶ方式が多く、技術と企画で勝負できるのが特徴です。この記事では、Web制作者がはじめて入札・業務委託に挑むための基礎を整理します。
Web系で実際に出る案件の種類
大規模な新規構築は制作会社向けですが、部分改修・LP制作・保守運用あたりは、個人や少人数でも受けやすい規模の案件が出ます。まずは自分の得意領域に近いものから探すのがおすすめです。
- 自治体サイト・特設サイトの新規制作
- 既存サイトのリニューアル(デザイン刷新・CMS移行)
- サイトの部分改修(アクセシビリティ対応・スマホ最適化)
- 観光・移住・イベントなどの特設ランディングページ
- サイトの保守・運用(更新代行・サーバー管理)
- Webシステム・予約フォームなどの機能開発
入札・業務委託とコンペの違い
コンペが「作ってから選ばれる」のに対し、入札・業務委託は「選ばれてから作る」働き方です。見積もりや企画提案書を出して契約が決まってから制作に入るので、タダ働きのリスクが構造的に小さいのが利点。制作前に金額が確定するぶん、事業として計算が立てやすくなります。
個人・小規模でも参加できる?
結論、案件によりますが「できる」ものは多いです。とくに金額が比較的小さい案件や、公募型プロポーザル(企画提案で選ぶ方式)は、法人限定と明記されていなければ個人事業主でも応募できるケースがよくあります。
国の案件では「全省庁統一資格」、自治体では各自治体の「入札参加資格」の登録が必要な場合があります。登録は無料で、書類を揃えて申請するだけ。一度取れば数年使えるので、本気で狙うなら先に取っておくと動きが速くなります。資格不要で応募できる募集も少なくないので、まずは要項の「参加資格」欄を読むクセをつけましょう。
Web案件ならではの確認ポイント
とくにアクセシビリティ要件は、民間サイトの感覚だと見落としがちです。要項に基準が示されていたら、対応にかかる工数を必ず見積もりへ反映しましょう。
- CMSの指定:WordPressなど指定があるか、独自CMSの引き継ぎか
- アクセシビリティ要件:公的サイトはJIS X 8341-3などの対応を求められることが多い
- サーバー・ドメイン:発注元が用意するのか、こちらで手配するのか
- 保守範囲:納品後の更新・不具合対応がどこまで含まれるか
- 納品データと権利:ソースコード・デザインデータの著作権の扱い
- 既存コンテンツの移行:ページ数・データ移行の作業量を見積もりに含める
提案・見積もりで選ばれるコツ
Web制作の入札は、多くが企画提案書と見積もりで評価されます。審査するのは自治体の担当者であることも多く、専門用語を並べるより、課題にまっすぐ答える姿勢が伝わるかが分かれ目です。
- 発注元の課題を言い換える:「使われていない」「スマホで見づらい」など、現状の問題を具体的に指摘する
- 改善の方向性を先に示す:技術の詳細より、どう良くなるかを先に見せる
- スケジュールと体制を明快に:誰が、いつまでに、どう進めるか
- 見積もりは内訳で示す:一式ではなく、作業ごとの根拠を見せると信頼される
- 保守・運用まで提案する:納品後も任せられる相手だと安心感につながる
初参加でつまずきやすいポイント
- 質問期限を使い切る:仕様の疑問は期限内に発注元へ確認できる制度がある。曖昧なまま出さない
- 様式・提出方法を厳守:指定を外すと内容以前に減点や失格になることがある
- 実績要件は「同種業務」を求められることがある。民間のWeb制作実績で足りる場合も多いので確認を
- 納期と提出は締切厳守:役所は1分の遅れでも受け付けないのが基本
- 無理な低価格で取らない:受注後に赤字では続かない。続けられる金額で出す
Web案件の探し方
国の案件は「官公需情報ポータルサイト」、自治体はそれぞれの調達ページで公告されます。ただ、掲載場所がバラバラなうえに、システム調達や物品購入に混ざってWeb制作案件だけを探すのはかなり骨が折れます。
CreBIS(くれビズ)では、Web・デザイン・映像などクリエイター向けの入札・業務委託だけを抽出して毎日更新しています。入札方式での絞り込みや締切順の並び替えもできるので、まずはWebカテゴリで募集中の案件を眺めて、書けそうなものを1件見つけるところから始めてみてください。
まとめ
官公庁・自治体のWeb案件は「選ばれてから作る」ので、確実に報酬になる働き方です。大規模な新規構築でなくても、部分改修やLP、保守運用なら個人でも十分に入れます。要項の参加資格とアクセシビリティ要件を確認し、課題にまっすぐ答える提案を、続けられる金額で。まずはCreBIS(くれビズ)でWebの案件を眺めるところから。無料登録しておくと、条件に合う新着がメールで届きます。